■昨日(8月4日)に吉村大阪府知事より発表があった
アフロ
Chairman of the Policy Research Council of Osaka Restoration Association, Hirofumi Yoshimura attends the press conference at the headquarters of the Osaka Restoration Association in Osaka, Japan on A… by 写真:アフロ
大阪府は、殺菌効果のあるうがい薬でうがいをすると唾液のなかの新型コロナウイルスが減り、人にうつしにくくなる可能性があるとして、本格的な研究を進めることを明らかにしました
新型コロナウイルス感染者がポビドンヨード入りうがい薬を使用したところ、唾液からウイルスが検出される人が減ったと発表
「発熱など風邪に似た症状のある方及びその同居家族」「接待を伴う飲食店の従業員」「医療従事者や介護従事者」を対象に、「8月20日まで、集中的にぜひ『うがい』を励行してもらいたい」と呼びかけた
■これによってパニック買いという事態に
■ポビドンヨードとは何なのか?
ポビドンヨード(Povidone-iodine)は、ヨウ素の酸化作用を利用した抗微生物成分です
感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌に対して殺ウイルス・殺菌効果があるPVPI(ポビドンヨード)
ポビドンヨードの独特な茶色は消毒作用の活性を示しています。手洗いとして使用した場合、消毒範囲も目で見てわかるので、安心
■このポビドンヨードをうがい薬として用いる際には「注意点」がある
広く処方され、ドラッグストアでも売られている成分のメジャーなうがい薬だといっても、副作用が皆無というわけではなく、守らなければならない
ヨードアレルギーの方は使用前に医師に相談しましょう。うがい薬を効果的に使用するには、適したタイミングや手順を守ることが大切
まれに次の重篤な症状がおこることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。[症状の名称:症状]ショック(アナフィラキシー):使用後すぐに,皮膚のかゆみ,じんましん,声のかすれ,くしゃみ,のどのかゆみ,息苦しさ,動悸,意識の混濁などがあらわれる
■甲状腺に悪影響を与えることがある
一般的に、ポビドンヨードのうがい薬の安全性は高いと考えられますが、長期使用に関しては甲状腺機能を障害する可能性が指摘されています
甲状腺機能が正常であれば、通常の使用をしている場合には問題ありません。しかし、漫然と長期間使用することは好ましくありません
レアなケースだが、風邪気味だったとある患者が様々なうがい薬を使いすぎて体調不良に陥り受診したところ、甲状腺機能低下を起こしていたという症例報告も
■妊婦さんも使用には注意
ポビドンヨード」と呼ばれるヨウ素の成分には気を付けてください。この成分が入ったうがい薬を連用すると、普段の食事で海藻類から摂取する量よりもはるかに多くのヨウ素を吸収し、ヨウ素過剰症を引き起こす
妊娠している女性の場合、ヨウ素過剰症になると赤ちゃんの甲状腺機能の低下につながることもあるため、うがい薬を使いたい場合は「アズレン」が主成分のものがおすすめ
妊娠・授乳中の方がヨウ素を過剰に摂取すると、胎盤や母乳を介して移行し、お子さんの甲状腺機能が低下するおそれがあります