■ベジタリアンやビーガンといった菜食主義者
菜食主義(さいしょくしゅぎ、英: Vegetarianism)とは、健康、倫理、宗教等の理由から、動物性食品の一部または全部を避ける食生活を行うこと
ビーガンは動物に苦みを与えることへの嫌悪から、動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)と卵・乳製品を食べず、また動物製品(皮製品・シルク・ウール・羊毛油・ゼラチンなど)を身につけたりしない
■世界的に増加している
英国では今、ビーガンになる人が急増している。英ビーガン協会によると、ビーガン人口は2018年、英国の総人口の1.16%に相当する60万人に上った
韓国菜食連合によると、最近、韓国国内の菜食人口は100万人に増えたという
最新の食品トレンドとなっている「ビーガン(絶対菜食主義者)」 は、単なる流行では終わらなそう
■食糧問題や温暖化問題によってその動きは加速している
『代替肉』の開発が進んでいます。背景には人口増による食糧不足や食品ロス、地球温暖化等による食糧危機
必要な土地は約28倍、用水量11倍、飼育過程で排出される温室効果ガス5倍などなど……。牛という畜産動物は環境負荷が高い
気候変動対策には、「食品ロスを減らすこと」と「肉食を減らすこと」がカギとなる
■このような動きにブレーキをかける?発表が
野菜中心で肉を食べないベジタリアン食は、心臓の健康には良いが、脳卒中リスクはわずかに高まる可能性がある
肉を全く食べない「菜食群」と「肉食群」を比較したところ、菜食群の脳卒中発症リスクは、肉食群よりも20%増加した
大部分は脳出血の増加によるもので、脳卒中との関連性は疾患リスク因子を調整しても減弱しなかった
■足らない栄養素がリスクを高める
『魚介類を含めて動物性のたんぱく質を一切摂取しないと、足りない栄養素が出てくる』
体重超過で運動していないベジタリアンの場合、5年以内に脳卒中にかかる確率は11%、10年以内では45%にまで上昇
ベジタリアンやヴィーガンの人は、動物性食品のみから摂取できるビタミンB12などの一部の栄養素が不足しがちになる
■魚は食べて肉は食べないというケースはどうなの?
『魚食群(野菜と魚は食べるが、肉は食べない)』も比較していますが、彼らの脳卒中リスク上昇は認められていませんでした
■ベジタリアンはどのような栄養素を補えばいいのか?